R2-D2を襲うジャワ

JAWA
ジャワ

生息地:タトゥイーン

狡猾だが悪臭を放つ砂漠のゴミ処理屋。げっ歯類のような生物で、タトゥイーン原産である。身長は約1mで、常に自分たちの言葉を発しつづけている。ジャワは、集団で生活する。タトゥイーンの射すような二重太陽の日差しから身を守るため、粗末で目の粗いフード付きの衣に全身を包み、彼らの輝く目だけしか見ることができない。
  ジャワは巨大なキャタピラを持つ乗り物サンドクローラーに乗って移動する。サンドクローラーは移動手段そして生活の場所である。サンドクローラーの中には、何十人ものジャワと、多数のドロイド、機械類が積まれている。ジャワはそれらのドロイドや機械を拾い集め、リサイクルしてタトゥイーンの水分農場などで売って生計を立てている。毎年一回、嵐の季節の前に、ジャワたちはデューン・シーの大きな池まで旅をする。その待ち合わせ場所で、情報や回収した品々の交換会が大々的に行われる。

 

町で生活するジャワもいる

[ストーリー]

『新たなる希望』:砂漠の惑星タトゥイーンに不時着したC-3POとR2-D2は、砂漠でクズ鉄回収をするジャワに拾われます。そして、ボッチェ語の通訳ドロイドを探していたオーウェン叔父さんのもとに売却され、そこでC-3POとR2-D2は、ルーク・スカイウォーカーと出会います。

[コラム]

組織化された素早い団体行動をとること、機械の修理を得意としていることから、ジャワの知性はその外観とは異なり高いものと推測されます。スター・ウォーズでは、「臭い」に関する描写が、しばしば登場します(『帝国の逆襲』のトーン・トーンの内臓。『ファントム・メナス』のイオピーのおなら)。ドロイドであるC-3POが、ジャワの近くを、とても臭そうにしているのが印象的です。ドロイドにも嗅覚があるのでしょうか。

 
 

ルークを襲うサンド・ピープル

SAND PEOPLE (TUSKEN RAIDER)
サンド・ピープル (別名タスケン・レイダー)

生息地:タトゥイーン

放浪生活を送る凶暴な種属。惑星タトゥイーンにすむサンド・ピープルの性格は、その厳しい砂漠の環境と同様に、荒々しくどう猛である。タスケン・レイダー(牙を持つ襲撃者)として知られるように、その外見は(襲撃者として)必要な威圧的雰囲気を与える。薄手のローブと帯状の布に頭から足の先まで包まれ、顔は呼吸マスクと目を保護するためのゴーグルで覆われている。盗賊であるタスケン・レイダーの恫喝的な顔つきは、彼らの武器と同様に、人々を恐怖に陥れる。サンド・ピープルは、砂糖水で簡単に酔っ払う。
  青年期のサンド・ピープルは最も危険な存在である。なぜなら、彼らは大人になるために、クライト・ドラゴンを捕獲するといった宗教的通過儀礼を生き残らなければいけないからだ。タスケンの言葉に文字は存在しないので、タスケンの社会では、歴史の語り部が最も尊敬される。タスケン・レイダーの集団は、20から30人の集団で行動し、年に一度、ユンド・ランド荒野の一画にある昔ながらのニードルズの野営地へ帰って、危険な砂嵐のシーズンを過ぎるのを待つ。サンド・ピープルは、彼らの乗り物であるバンサと非常に象徴的な共生関係にある。サンド・ピープルは、飼っていた自分のバンサを失うと不完全な存在とみなされ、彼らの集団から追放される。同様に飼い主のレイダーが死ぬとバンサは自滅的ともいえる狂乱状態に陥り、そのバンサは砂漠に放たれ、生きるも死ぬもバンサ次第となる。
  タスケンは、水分農夫たちと簡単ではない、そしてしばしば中断される平和関係の中で生活している。彼らはことあるごとに、ガダフィ(または「ガッフィ」)という、両刃の斧がついた、あるいは古いライフルがついた伝統的な武器を使って、集落を襲う。襲撃の対象は個人、または古物回収中のジャワたちのような砂漠をうろついている小集団である。

 

[ストーリー]

『新たなる希望』:タスケン・レイダーが、ルークたちを襲撃するシーンで登場します。ルークを倒し、ランドスピーダーを物色しているタスケンは、一斉に立ち去ります。それはオビ=ワンが、彼らにとって恐怖する存在であるクライト・ドラゴンの鳴き真似をしたからです。
『ファントム・メナス』:ポッド・レースのシーンで、レース中のポッドを狙撃し、妨害しようとします。タスケン・レイダーの勝利の高笑いも、『新たなる希望』の高笑いと同じです。

 

[コラム]

タスケンの武器であるカダフィには、いろいろなタイプがあります。タスケンたちがルークのランドスビーダーを物色するシーンを、注意深く見てみましょう。

 
 

グリード

RODIAN
ローディアン

出身惑星:ローディア

惑星ローディア出身の緑色の肌を持つエイリアン。

 

ドーダ
ジャバ宮殿内のバンドのメンバー

[ストーリー]

『新たなる希望』:グリード カンティーナでハン・ソロの命を狙おうとするが、逆に返り討ちにあう。『新たなる希望』カンティーナの酒場にもう一体ローディアン(スークー、またはツーク: Thuku)が確認できるほか、モス・アイズリー市街でも見られる。
  『ジェダイの復讐』:グリアータ ジャバの宮殿内にいたダンサー。
  『ジェダイの復讐』:ドーダ ジャバの宮殿内で、楽器を演奏している。
  『ファントム・メナス』:ウォルド アナキン・スカイウォーカーの遊び友達。
  『ファントム・メナス』:その他、モス・エスパ市街、ポッド・レース場の観客など、随所に登場している。

 

[コラム]

惑星ローディア出身のローディアンが、惑星タトゥイーンで、非常に多く見られるのは、タトゥイーンの入植の初期に、ヒューマノイドとローディアンが多く入植したという設定のためであろう。『ファントム・メナス』のシナリオには、ポッド・レースに優勝したアナキンが、「ズルをした」といちゃもんをつけたグリードを殴るシーンがあり、実際に撮影されたが、本編ではカットされた。今後、『エピソード2』『エピソード3』で、またグリードが登場する可能性がありうるかもしれない。

 

 
 

クラウド・シティで働くアグノート

UGNAUGHT
アグノート

主な生息地:ベスピン、クラウド・シティ

働き者で主人に忠実な、ブタに似た外見の小型ヒューマノイド。ティバナ・ガス精製プラントなどの過酷な環境にもよく順応している。惑星ベスピンのクラウド・シティで、雑役に従事している。クラウド・シティの滅多に見ることができない工業区画には、いくつかのアグノート居住区画がある。疲れきった年老いたアグノートたちは、人生の大部分を奴隷として過ごした。クラウドシティでの比較的自由な生活を勝ち取るまでは、人間たちにこき使われていた。

 

[ストーリー]

『帝国の逆襲』:クラウド・シティ内のいたるところで見かけることができます。ゴミ処理区画で、バラバラになったC-3POの頭を、チューバッカに渡さないで、お互いに投げあい、チューバッカをからかいます。また、ハン・ソロがカーボン・フリージングされるシーンでは、フリーズする機械の操作をしていたのは、アグノートのリーダーであるアグロスト(Ugloste)です。

[コラム]

アグノートとは、「ugly(醜い)」と「naught」を合体させた言葉です。「cosmonaut(宇宙飛行士)」などで使われる「naut」は、人という意味である。「naught」と「naut」は、同じく「ノート」と発音します。「ugnaut」では、見たまんまの「醜い人」の意味です。しかし、「naught」は「ゼロ、無し」という意味ですから、「ugnaught」と綴ることで「醜さ無し」という意味になります。これだけ醜いのに何という皮肉でしょう。おまけに、アグノートのリーダーは、アグロスト(ugloste)は、「ug」「lost」ですから、「醜さを失う」という意味になります。スター・ウォーズでは、このように英語の綴りを数文字変えることにより、微妙なニュアンスを演出することがしばしばあります。

 

[裏話]

アグロストを演じている、ジャック・パービスは『新たなる希望』ではジャワのチーフを、『ジェダイの復讐』ではイウォークの一人ティーボを演じていました。

 
 
モン・カラマリ
モンカラマリのアクバー提督

MON CARAMARI
モン・カラマリ

ウーキー族(大猿のチューバッカのたぐい)と同じく、帝国に征服され奴隷となった水中型種族の一種。他の種族には無い特殊な感覚を持っており、彼らが造った乗り物の大半がカラマリ族が運用することを前提としている為、他の種族だと船を100%運用できない様である。実際、「ジェダイの復讐」では反乱軍の旗艦(一番でっかいヤツ)のクルーザーは全てカラマリ族だった。
水中種族なだけに手足には水かきがある。頭部はどうやら空気を一時的に貯める所の様に見え、他にも空気の振動で声を出しているところからも確実にエラ呼吸だけではないことがいえる。又、完全な直立歩行を行っているのも見逃せない。水中で浮力に甘んじた生活のみをしていると自然に地上では腹這いにならなければいけない。しかし、もし惑星の重力が強力で海底でも立って歩けるならば、その体は地上にいる人間とほぼ等しい体格になるだろう。更に、彼らの体は空気を使うらしいのでグン・ガンと同じ気泡の部屋に住んでいるだろう。すると浮力が無くなってその惑星の重力をもろに受ける筈であり、基本体力は我々よりも数段強くなるわけである。たぶん、帝国軍はその馬鹿力が欲しくて奴隷にしたのだろう。